2017年10月21日

心の故郷

hasui01.jpg生憎の天気でしたが、玉川高島屋で開催されていた
川瀬巴水展」を見てきました。
デパートの催会場での開催なので会期が短く、最終日の23日に向けて
この先天候はひどくなるばかりなので、思い切って行ってきたのです。

川瀬巴水は浮世絵師です。大正から昭和にかけて活躍したので
“新版画”と呼ばれるジャンルの方になりますが
やり方は浮世絵版画と同じです。版下となる絵を描く絵師がいて
その絵を木版画で印刷するイメージです。
版木に絵師の絵を彫る人が彫師、版画を摺る人が摺師です。
商品として絵師に発注し売るのが版元です。

今回の展覧会でとても興味深かったのは、絵師(=川瀬巴水)の原画と
できあがった版画が一緒に並べられて展示されていたこと。それも何点も。
よく江戸期の浮世絵版画の展覧会など開催されていますが
あれは絵師の描いた絵が印刷物(=浮世絵あるいは錦絵)になったものが展示されています。
なかなか原画が残っていませんし、それを並べて展示することは滅多にありません。

その忠実さに彫師と摺師の技量のすばらしさを再認識しますし
あらためて、彫師と摺師は“職人”なんだなということもわかります。
あくまでも印刷物である、ということが実感できます。
また版元の考えなのかよくわかりませんが、若干原画と変わっている絵などもあって
必ずしも絵師の描いた通りの版画になるわけでもないということは発見でした。

また浮世絵のすばらしさを知る意外なエピソードとして
1984年に初代マッキントッシュが発表される際、
その性能をアピールするためにディスプレイに映し出したのが
新版画の一作品である橋口五葉「髪を梳ける女」だったことが紹介されていました。
繊細なものを映し出せることを表現するのに使われたのが、
日本の浮世絵ってすごいと思いませんか!
スティーブ・ジョブズ本人が日本で買い求めたもので、
川瀬巴水の版画はずいぶんコレクションしていたそうです。

私自身がやる版画はもちろん分業ではなく、ジャンルに分けるのであれば
創作版画(= 一人が版下、彫り・ 摺りをすべて行う版画のこと)になるわけですが
彫師や摺師の職人技には遠く及ばないにせよ、参考にしたい技法はたくさんあって
浮世絵というのは何度眺めても発見があります。

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来年のカレンダーと生前の映像が収録されたDVDを衝動買い!

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2017年10月20日

台風の行方

この週末日本列島を襲いそうな台風21号。
日本中が一番心配しているのは22日の投票率なのでしょうが、
もう一つ気になるのが、プロ野球のクライマックスシリーズのファイナルステージ。
セ・パ両リーグとも3位チームがまさかの進出。
そして今日までで2勝2敗のタイ。
それもアドバンテージがあってのことだから実際は、3位チームの2勝1敗。
何だか妙に勢いをつけてきてしまっているような…?

残り3試合で予備日が2日、このまま土、日、月と3日続けて雨天だった場合、
予備日の2日で決着となる。
週間天気予報によれば、台風の去った後はしばらく雨はなさそうだけど
5試合以下で日本シリーズ進出が決まる可能性もある。
興行面から無理して試合をして、阪神の二の舞になるのは避けたいが
少ない試合数で進出チームが決まるとなると、先に勝って雨天中止の勝ち逃げパターンもある。

より盛り上げるために始まったクライマックスシリーズだけど
仮に両リーグとも3位チームが日本シリーズで決戦なんてことになったら
イマイチ盛り上がらないと思うのですがどうなのでしょう?
ファンなら3位からの日本シリーズでも嬉しいのかしら?
タイガースが2014年に2位から日本シリーズに出た時は、
相手がGだったことで“してやったり感”はあったけれど
リーグ優勝のような喜びもなく「え?日本シリーズ??」みたいな感覚でした。

両リーグの最強チームがぶつかるという構図の方がやっぱり燃えるんだけどな。
はてさて、お天気の影響はどうなることやら。

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2017年10月19日

個性がない

衆議院選の戦いもあと2日です。
何が一番迷惑かって、そりゃあNHKの「あさイチ」がお休みのことです。
新しい朝ドラが始まって、有働さんやイノッチがどんな反応か
はたまたそれが私たち視聴者と同じなのかどうか、なんてコメントするのか
とても気になる時期なのに、政見放送によってつぶれてしまっています。

公職選挙法によって義務付けられているから流さざるを得ないのは
承知していますが、なんだか無駄。
だってプロモーションビデオのようにキレイに作られていて
嘘くさくて気持ちが悪いんですもん。
昔はスタジオで同条件で収録されたものが流されたので
話の上手い下手、挙動不審だったり、話し方から醸し出される性格だったり
多少は判断基準にもなりました。
ときにどうしてこの人出てきちゃったんだろう?なんていう変人もいて楽しめたし。
今は金太郎飴みたい。どの政党もしっかり作り込んだビデオを流すだけだから
良さも悪さもわからない。
(そう言いつつ、どこぞの新党は背景の地図で大チョンボしたようですが)

しかも私の県は、いつもテレビなんてとても見られない昼間の時間にやっているようで
まだ自県の政見放送には出会えていません。朝の良い時間は毎日「東京都」の放送。
昔は交代で放送していませんでしたっけ?
…というかその期間だけNHKで政見放送チャンネルって開局して
24時間流してくれないかな。
そうしたら、空いた時間にそのチャンネルで見れるんだけど。

兎にも角にもあと2日。
またしても消去法になってしまいそうなのが悲しいのですが
それでも政治に対して意思表示できる唯一の場。
例え嵐が来ようと投票しに行きますよ!!

posted by 愛虎 at 23:56| Comment(0) | いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月17日

お疲れ様でした

タイガースのシーズンが終わりました。
すべては予備日の関係で強行した2試合目。あれで流れが悪くなってしまいました。
しかしやっぱり昨日よりは一昨日の方が天気はマシに感じましたし
3試合やろうと思ったら、球場としてはあの判断になるでしょう。
負け惜しみではなく…、CSにはそんなに良いと思っていないので
第1ステージで負けようが、第2ステージで負けようが
だって本当は2位なんだもん、ってことで
淡い夢を抱かなかった訳ではないですが、そんなに悔しくはありません。

3年前にはついうっかり(?)まさかの4連勝で日本シリーズに出てしまったこともありました。
そりゃあ勝ったのがGからだったので嬉しいですけれど、と同時に日本シリーズで
下手な負け方ができないぞ、と変なプレッシャーがありました。

実際、奇跡の4連勝から日本シリーズ1戦も勝利し5連勝。
期待値マックスになってからの、いかにもタイガースな4連敗で
やっぱり夢は夢ね、という終わり方でした。

ということで、CSで負けたって順位はあくまでも2位なわけですし、
仕方ないよね〜。と案外あっさり割り切れますよね。
繰り返しますが、負け惜しみではありません。
それよりもそろそろリーグ優勝を見たいな。
来年こそ頼みまっせ〜!

posted by 愛虎 at 23:54| Comment(0) | タイガース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月16日

ずっと会いたいと思っていた人が3人――いや3匹いたのですが
そのうちの1人にやっと対面できました。
友人宅のワンコちゃん。

友人の予告通り、まだちょっと怖がりちゃんのワンコで
最初は吠えられましたが、いったん落ち着いたらとっても良い子でした。
帰るころには抱っこもさせてくれて、すっかり認めてもらえましたが
まだ“お友達!”ってほどではないかな。
とは言え、こんなにじっくりワンコと触れ合えたのは久しぶり。

普段はどこぞの軒下やスーパーの店先なんかにつながれたワンコに
ちょっとだけ触れたら御の字。
あとはお散歩中の犬と目が合ったら良い方で、久々に本当に癒されました。

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愛犬・虎太郎が亡くなったのは前の戌年だから、かれこれもうすぐ12年。
やっぱりワンコはエエなぁ〜
送ってもらった写真で、しばらくは頑張れそうだわ(笑)。

posted by 愛虎 at 23:57| Comment(0) | いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

生命力

肌寒さに金木犀の香りが物悲しい季節です。
ゴミ集積場そばにある金木犀が今年も花をつけていますが
1週間くらい雨が続きそうなので、しっかり咲く前に散ってしまわなければ良いのだけれど。
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金木犀というと、庭先にこんもりと剪定されたものが多く
そんなに大木になるイメージはないのですが、ここの金木犀は2年前まで超大木でした。
これは2013年の写真ですが、見て!車のサイズと比べるとかなりでかいでしょ。
日立の“この〜木何の木気になる木”みたいでしょ。
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しかし正直大きくなり過ぎてちょっと邪魔でした。
道路の方側にもかなり張り出して車にこすりそうなほどだった。
きっと他にもそう感じていた方がいたのでしょうね。
2年前のまだ寒い2月。いきなりこんな姿になりました。
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寒いにのにこんなに丸坊主にしてさすがに枯れてしまうんじゃ…。
と思ったのですが…。

2015年4月
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2015年9月
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2016年10月
201610.JPG

すごくない?この生命力!
愛虎的には秋風に香る甘い香りで物悲しい花のイメージなのですが
意外にしぶとい木なんですね。


posted by 愛虎 at 23:51| Comment(0) | いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月12日

不便だから便利

今朝の通勤、電車がそこかしこで少しずつ乱れていた。
ただでさえ遅れて運転をしている中、職場最寄駅の一つ手前で
遠足なのか社会科見学なのかわかりませんが、制服を着た中学生らしき生徒がぞろぞろ。
電車が遅延しているので、どの電車に乗るのかよくわからなくなっているらしく
団体で乗ってみたり降りてみたり…。
つまり誰かが乗るとつられて他の班も乗り、乗ってない人を見ると慌てて降りたり
降りてみたらまた誰かが乗るから乗ってみたり…
を繰り返していた。

どうやら母親らしき人、先生らしき人も遠くにいるようなのですが
誰も指示出し、あるいは注意もしない。どうなってますの?
そもそも自分たちがどこへ行くために電車に乗り、その駅は各駅しか止まらないのか否か
など誰一人として生徒が把握していないのかも理解不能。
少し前であれば全員が把握していなくても、班に一人や二人はしっかり者がいて
きちんと理解し「この電車じゃないよ」と生徒だけで解決したものだ。
電車でそういう行事をするからには、電車の乗り方マナーを含め
教えるのも目的のひとつではないのか?と思ってしまう。
ただ“安い乗り物”として電車を選ぶなら迷惑だ。
しかも乗ったり降りたりを繰り返しているのに誰も引率者が注意しないなんて有り得ない。
そんなレベルの生徒(先生)たちはバスでもなんでもチャーターして確実に移動をして下さいな。

その光景を見ながら、先日会社の同期で会った時の会話を思い出した。
今の子は中学生ぐらいでスマホが当たり前。
部活で電車で遠征する時も、スマホの乗換検索を使うから
自分たちがどの電車に乗ってどういう乗り換えで目的地に行くのか
全く頭に入れないんですって。
わからなくなったらスマホをみれば良いって。
やっぱりスマホってバカ製造機だと思ってしまうのは
余りにも私の脳味噌が昭和仕込みということなのかしらね。
不便さを知っているから便利に使えるのであって、
便利が当たり前で育ってしまうと、それがなくなった時に対応できなくなる。
それで本当に良いのかな?

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2017年10月11日

ナイトツアー

今夜は県下の高速道路の現場の見学をさせてもらいました。
何故夜なのかというと、高速道路の上に高速道路を架けちゃう工事なので
夜間の交通量の少ない問いに通行止めして施工するからです。

日本最大級のクレーンとあって迫力満点。
現場外の公道にもマニアたちが群がるような工事です。

まず1つ目
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2つめ
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上からドローンでも使って撮ったら、橋がぐるっと回りながら受ける側の橋脚に
乗っかる様子がわかりやすいだろうに。

そして見学を案内してくれたのはなんと大学の同期でした。
現場に行って名刺交換してびっくり。
そんな訳で、快適な見学をさせていただきました。
面白かった〜。

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2017年10月09日

五感は科学に優る

祝日の月曜日。NHK朝ドラのあとにあさイチがないのでここでテレビを消すはずが、
流れてきたのはイギリスBBCの「​息子が語る"母ダイアナ"​」。
ついつい見入ってしまって、さあテレビを消そうと思ったら 更に更に
「​北斎"宇宙"を描く​」なんて番組が始まり、これがむっちゃ面白かった。

ちょうど今(〜2017年11月19日)、大阪のあべのハルカス美術館で
『大英博物館 国際共同プロジェクト 北斎−富士を超えて−』なる企画展を
やっているからなのでしょうが、先月から北斎の特番が多い。
今日の番組は大英博物館所蔵『Great Wave』と、
信州小布施に残された「もうひとつのグレートウェーブ」について
木村佳乃が迫るといった内容だったのですが、その分析が非常に興味深かった。

Great Wave――「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。
あの絵のような状態は、カメラで撮ろうとすると1/5000秒のシャッタースピードで
やっと捉えられる状態。
人間の眼ではシャッタースピードでいえば1/20〜1/50の世界しかとらえられないのに
なぜ、あの絵が描けたのか。まずはそこから迫った。
北斎は元々「略画早指南」という書でも、絵は定規とぶんまわし(コンパス)で描ける
という持論を説いていたようですが、波もまさにそれと同じ。
円弧の繰り返しであるということ。
そうした自然の物が形を繰り返すこと=自己相似性(シダの葉など)をマンテルブロの集合といい
なんと、Zn+1=Zn^2+C という式で表されるのだとか。
また単純なものをつなぎ合わせて複雑な形を表現することを
(つまり定規とぶんまわしで表現することと同じ)
プラクタル構造といい、同じ形を繰り返すことで「永遠」の表現すらしているというのです。
これを聞いて、レオナル・ド・ダビンチを思い出しました。
水理学の大先輩が、レオナル・ド・ダビンチの渦の絵がすごいと仰っていたのです。
先日、横浜そごうで開催されているレオナル・ド・ダビンチ展(〜10月15日)を見に行きましたが
そこでは大先輩の言う「渦」の絵はないものの、水に関する絵は何点かあり
その水の流れの観察力が素晴らしかったのです。
彼は画家としてもそうですが、科学者としても有名で
むしろ研究したものを残そうとした結果が絵だったという気がしますが
北斎の観察力、表現力もそれに相通ずるものがあるように思いました。

水は北斎が生涯をかけて探求していたものであり、波はそのひとつ。
30代の『江ノ島春望』
40代の『おしおくりはとうつうせんのづ』を経て
70代でやっと『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』です。
そして番組では
80代の上町祭屋台天井絵『怒涛図』の『男浪』『女浪』の分析へ。
着目したのは絵の具。
一番濃い紺色の浪は、輸入品のベロ藍。人工顔料で発色がよく北斎が好んでいたそう。
それより薄い青は、藍。そして水色は緑青。
順に波長の長い色になり、波長の長い色の方が強く見えるため、手前に見える。
つまり絵に奥行きが出るそうで、波長なんて知らないはずなのに
それを自然にやっているところに分析者も感嘆していた。
さらに白波のところは胡粉で縁取りをして立体感も出している。
絵の具(顔料)の性質、色彩の法則などを知っていたかのような作品なのだそう。

近代科学なんて入る前の時代に、感性でそれを捉えていた
人の五感は科学に優るのだなぁと改めて思えた番組でした。

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2017年10月08日

考えるな、感じろ

今夜のNHKスペシャルは棋士 藤井聡太四段
将棋だけでなく、普段の顔や小さな頃の映像などもあって
すごく微笑ましく、反面 対局を振り返ったインタビューなどでは
大人でもあんなに自己分析して、落ち着き払って話せないだろう
というほど適切な表現と言葉づかいで話すところに再び感心したり…。
子供たちからの「好きな人はいますか?」との質問のはぐらかし方とか
頭の回転の良さに感嘆の声しか出なかったり。

中でも面白かったエピソードは、通っていた将棋教室で
大会前にブルースリーの「燃えよドラゴン」を鑑賞するという話。
藤井四段は形勢が悪くても諦めず、試合の流れをひっくり返した対局がありますが
それが映画の中のこんな言葉と重なるのです。
「考えるな、感じろ」
「指先に全神経を集めろ」
「指先に全神経を集中させないと栄光は得られない」

そして将棋教室の先生曰く
将棋は頭脳の格闘技なんです。
勝負の気迫をより持っている方がおそらく勝ちに近いと思いますね。
99.9%負けている将棋でも最期に相手が反則したら勝ちがきますから。
って。なんだかすごいわ〜。

Don't think feel!!

posted by 愛虎 at 23:46| Comment(0) | いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする