2008年10月26日

河川とは

今朝、サンデーモーニングを見ていたら
日本一短い川が誕生したという話題をやっていた。

これは那智勝浦町粉白のぶつぶつ川という全長13・5メートルの川が
21日に県から2級河川に指定されて、法で定められた河川としては
北海道島牧村のホンベツ川(30メートル)を抜いて日本一短い川になった
というニュース。
和歌山県HP『日本一短い川「ぶつぶつ川」を二級河川指定しました(河川課)』

この話を聞いて司会の関口宏は、TBSの女性アナウンサーに
「そもそも河川というのは?」
という質問をしたところ、この女性アナウンサー
「自然にできた流れのことで、人工のものは河川には含まれません
というようなことを言ったのだ!

いやいや違いまっせ
人工の流れだって河川って言います。
だってあの荒川だってつい最近まで「荒川放水路」と呼ばれた人工の河川だし
もうちょっと古いことを言えば、利根川だって江戸時代に掘った流れ。

この彼女、一体どこでどう調べて
人工の流れは河川じゃないと言い切ってしまったのだろう?
しかもこのニュースの場合、“河川法”上一番短い川というだけで
それまでだってぶつぶつ川は普通河川として存在していたのだ。
この短い川が2級河川に指定されたことがニュースなのだから
河川法上の河川の等級について説明すべきだったのでは?

ちなみに河川法上の河川は
河川法(昭和39年7月10日法律第167号/最終改正 平成17年7月29日法律第89号)の
第四条 この法律において「一級河川」とは、国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定したものに係る河川(公共の水流及び水面をいう。以下同じ。)で国土交通大臣が指定したものをいう。
で書かれている通り、公共の水流及び水面」のこと。
人工なのか天然なのか なんてことは関係ありません。
どちらかといえば河川管理上、それまで用水だったものを
河川に変えてしまうこともあるくらい。

さらに河川工学でも、
河川とは、地表面に落下した雨や雪などの天水が集まり海や湖などに注ぐ流れの筋(水路)などと、その流水とを含めた総称である。
(高橋裕著/河川工学/東京大学出版会 より)
だし、もっと簡単なところで辞書を見てみたって
かせん【河川】川
かわ【川】地表の水が集まって流れる流れ。河川。

(三省堂編修所 編/実用新国語辞典/三省堂 より)

ということで水の流れや筋が人工かどうかはどれも問題にしていない。
人工の というよりは、運河・用水路・上水道等、特定の目的をもって
設けられる水流は河川ではないと言った方が良いだろう。
だからどうしたって?問題なのだろうけれど
やはりちょっとん?と思ってしまった解説でした。
posted by 愛虎 at 23:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あたしもサンデーモーニング見た。急遽だったののか手書きのパネルで今どき珍しいわねって思ったりした。で、その河川の説明。その時は、なるほど〜〜〜って思ったけど、何?違うの?
河川という名前に昇格させると国から補助とかそういうの出んの?。じゃなかったら「ぶつぶつ」を自治体が河川に昇格させる意味ないと思うんだけど。なんか無理やりっぽい。
Posted by sato at 2008年10月27日 09:26
> sato
お、見てた。
あのコーナーはいつも手作りのパネルを使うんだよね。
前に担当していたアナウンサーあたりから始めたことだと思うけど
工作の苦手な子はちょっとしんどいコーナーだね(笑)。
ぶつぶつ川は2級河川になったのだけど、
これは都道府県知事が管理する川ということなの。
(ちなみに1級河川は国土交通大臣の管理下になる)
だから、ひどい災害が起きるなど特別な事情がない限り、
国から補助が出ることはないな。
単に日本一短いということで観光資源にしようとしただけと思われ…。
Posted by 愛虎 at 2008年10月27日 23:59
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