2012年10月20日

文化の喪失

近所のスーパーへ行く道すがら、新しい建物が立ち始めていた。
以前はアパートだったそこの土地、どうやら今度もアパートが建ちそうな大きさだった。
それにしても、つい数日前までは更地だったところに
あっという間に2階付近まで壁が建ち上がっていた。

最近の建物は大型プラモデル。
部材はすでに加工されて、現地で組み立てるだけの代物。
なんだか薄っぺらく味気ない。
日本では土地が高いから、「上物は極力安く合理的な」というのが、
ハウスメーカーの決まりきった部材を使った家になってしまうのだろうけれど
日本の気候に合った、日本らしい家屋というものがどんどん消えていく。
結果、ユーザー側のそういう良いモノを見る力も消えていく。


今夜はこれから日本テレビの『先輩ROCK YOU』で本の装丁スペシャルをやるらしい。
本の装丁はまさしく本の顔。
本の内容だけでなく、装丁も含めて作品だと思うのだけど
最近は本離れの歯止めをかける意図もあって、電子図書がどんどん出てきている。
だけど電子図書ではただの文字の羅列になってしまう気がしてならない。
装丁ひとつで本の格まで決まるというか、
表紙の厚さや質感、本のサイズ―手に取った感触も含めて
その本との相性があると思う。

「本の装丁」という仕事をもっと早く知っていたら
やってみたい仕事のひとつだったな。

合理性ばかり求めて文化を切り捨ててしまったら
味気ない世の中になってしまいそう。
文化の喪失は人間の質も落としてしまいそうな危機感を覚える。

posted by 愛虎 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | いろいろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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