2021年08月04日

これも初!

昨日の金メダルに続きたいボクシングの女子フライ級準決勝。
ここまで全て5-0の判定勝ちで駒を進めてきた並木月海選手。
アマチュアでしかっも女子選手でありながら国内戦では15KOを誇る
パンチ力があり、2018年の世界選手権では銅メダルに輝いています。

今日の準決勝の相手はブルガリアのストイカ ゼリアズコワ・クラステバ選手。
165センチの長身。153センチの並木とはリーチの差がかなりあります。
1回戦では一人のジャッジが相手のベトナムの選手に30ポイントをつけるほどの
混戦で3-2の辛勝でしたが、2回戦では5-0、準々決勝では4-1と危なげなく勝利。
相手が出てくるところを合わせるボクシングですが
射程距離に入るとパワフルにパンチを繰り出し、フライ級とは思えぬ力強いボクシング。
共に力と力のぶつかり合いになるでしょうか

1R、準々決勝同様素早い動き。ただ相手とリーチ差があるため
1,2回戦同様大きく回りながら、中に入るチャンスをうかがう
相手は少しオーバーハンド気味の長いパンチ。
それをくぐって中に入るが、それを嫌うクラステバ選手ともみ合い。
押しが強く何度か押し倒されるシーンも。並木選手につけたジャッジは一人。
2R、積極的に入ろうとするがヒットにはつながらず。序盤には再び押し倒される。
自分の距離になれず、入り際に相手のヒットととられるようなパンチがいくつかあった。
3R,1・2Rを取られてしまった並木選手はとにかくポイントを稼ぐしかありませんが
やはり自分の距離になりにくいよう。流れを変えられず
残念ながら5-0の判定負けとなりました。

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金メダルはなりませんでしたが女子フライ級でもメダルは初!


並木選手の準決勝までの試合

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2021年08月03日

初づくし!

今日のボクシングの女子フェザー級のメダルセッション。
このチケットも取れていました。もちろんそうでなくても注目の1戦。
リアルタイムで観戦しました。

対戦相手はフィリピンのネスティー・ペテシオ選手。2019年の世界王者とのこと。
この階級の他の選手と比べて背は低くリーチもさほど長くない印象ですが
出入りのスピード、がっちりした体からもわかるようにパワーがありそう。
ここまでの試合もチェックしましたが
初戦、終始圧倒しアメリカのジャッジを除く4名がフルマークで5-0の判定勝ち。
2回戦目は頭一つは身長差のある相手に入りこんでボディー攻撃。
サウスポーなのでリードは右なのですが、いきなりの左や左のオーバーハンドを駆使し
入り込む時の爆発力で3-2の判定勝ち。
準々決勝は今大会で唯一体格が似ている選手との対決。
お互い接近戦。ボディーワークと目の良さで差が出たか。
2Rは割れたが判定は5-0で勝利。
準決勝も170センチ超えの長身選手。1Rこそ攻めあぐねたが
2R以降は相手が伸ばした左手を逆に利用して、距離を測り中に入って
勝利をもぎ取っっていました。
アルゼンチンのジャッジは相手を支持しましたが4-1で勝利。

常に長身の選手と対戦しているためか、リーチの差はさほど有利にはならなそう
しかし入江選手はアジアの選手が相手となり、
知った選手でなのでやりやすいとのコメントもしていました。

1R、予想通りペテシオ選手は中へ中へと接近。
離れ際も油断ならない選手ながら、入江選手もそれに負けない速さで
出入りしながら左のリードからワンツーで着実にヒット。
この回全員が入江選手に10ポイント。
2Rはペテシオ選手が前の回の挽回のため、はじめからガンガン前へ。
接近しながらのパンチが有効に見えた。
後半入江選手の距離になってきたが、相手も構わずブンブン振ってきていた。
アルゼンチンのジャッジのみ入江選手に10ポイント。これでほぼイーブン。
そして最終回の3Rはお互い意地のぶつかり合い。
接近されるとペテシオ選手の頭が当たりなかなかヒットできない。
距離が取れた時の入江選手のクリーンヒットが見栄えがよく、わずかに優勢か。
この回ジャッジが割れるかと思いきや全員が入江選手に10ポイント。
結果5-0の判定勝ちとなった。

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おそらく本人も確信はなかったでしょう。
青のコールがあるまでジッと耳を澄ませている様子でした。
ペテシオ選手はそのコールを聞くと同時に
入江選手を讃えるように拍手を送り、とても爽やかなシーンでした。

五輪に日本女子ボクシングが出るのも初、メダルを取るのも初
もちろん金メダルも初で、またしても生で見れたはずの歴史的瞬間を
逃した結果に…。


試合順によりたまたま入江選手が“初づくし”になりましたが
後に続くフライ級の並木選手も金メダルを手にして欲しい。


入江選手の決勝までの試合

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2021年02月17日

戦わずして

東京五輪で楽しみにしていた競技の一つ、ボクシング。
女子フェザー級決勝のある1セッションだけチケットをゲットしています。
この日はその他に女子ライト級準々決勝。
男子フェザー級とヘビー級の準決勝。フライ級とライト級の準々決勝が組まれています。

昨年3月のアジア・オセアニア予選と開催国枠ですでに6選手の出場は決まっており、
このセッションのメインとも言える女子フェザー級は入江聖奈選手が出場、
また男子フライ級とライト級は田中亮明選手、成松大介選手が出場権獲得しています。
勝ち進んでくれれば、日本人選手を見ることができます。

そして女子ライト級の浜本紗也選手と男子フェザー級の堤駿斗は
6月の最終予選で出場権獲得を目指す予定でした。
特に堤選手はあの井上尚弥2世との声もあり、楽しみにしていました。

ところが15日、最終予選中止の方針が発表されました。
これは4月に予定されていた欧州予選が5月以降にずれ込むことになったため。
最終予選で決まる予定だった残りの出場枠、男女合わせて53枠は
2017年からの国際大会の成績をポイント化して上位者に与える予定。
ポイント化されると国際大会の実績は乏しく、出場権の獲得は非常に厳しいそうです。

もちろん日本ボクシング連盟はこの変更を受け、オンライン会議で
異議を唱えたものの各国の同調は少く さらに会議後には
代替案も送りましたが、通らず。
17日にはIOCによる承認を得て最終予選の中止が決定する見込みとのこと。

未確定の出場枠は各大陸のランキング上位選手に割り振られるのだから
各大陸で最終予選をやれば良い。
あるいは欧州の予選をポイント化にして、最終予選の方を予定通りやれば良い。
五輪はまだまだ欧米が中心。そちらにアジアやアフリカが合わせるんですね。

予選が終わっていない他の競技もこうしたやり方で
出場枠が決まってくるようになると
その選び方は本当に公平なのかとの思いも出てきます。

東京五輪に照準を合わせてピークを持ってきていたのに
その予選が中止になり、リオ五輪後の4年間の
国際大会の実績で決まってしまったら、本当に強い選手が
出場できなくなる事態も出てくるかもしれません。
また遠征費が捻出できず、国際大会にあまり出られない国の選手もいるでしょう。

東京五輪はやって欲しいのですが、選手の選出もままならないとなると
新型コロナが落ち着くまで待ってもらうことはできないのかという気持ちになります。
このままでは
「新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして完全な形で開催する」
とは少しイメージが違う気がします。
開催も中止もこれ以上の延期も全部一筋縄ではいかないけれど
東京五輪は見たい! 
会長云々に時間を割いている場合ではないのですが
旗振り役が決まらないことには進まないことも事実…。
何がベターなのか、開催日が近づけば近づくほどわからなくなってきました。

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2021年01月06日

せっかくの勝利が

大晦日のボクシング世界タイトル戦がここに来て話題になっている。
日本人同士の対決やその勝敗が8回TKOで決まったことや、
4階級制覇に失敗したというボクシングそのものの話ではない。
防衛を果たした井岡選手の刺青問題の方がクローズアップされてしまっている。

問題は刺青あるいはタトゥーの良し悪しではない。
ルールを犯したかどうかなのですが、前者で議論している声が多い。

日本のプロボクシングのルールでは刺青は禁止だ。
考えが古かろうとルールはルール。
かつてこうした興業は少なからず“893”が絡んでいた。
そのリング上でいわゆる“もんもん”的な素敵な絵柄が入った人が
戦うのは雰囲気が良くない。
現代のコンプライアンス的にだって良くないことはわかる。
海外のタトゥーとの意味合いはだいぶ違ってくる。
それでも日本ではとにかく彫り物を見せてリングに上がることはできない。
それこそサウナや温泉で刺青もタトゥーも禁止なのと同じ理由で
線引きができないからどちらもNGとしているのは納得ができる。

それなのになぜ、わざわざ彼はボクシングに復帰してからタトゥーを入れ
しかもきちんと隠すこともせず、リングに上がったのだろう。
タトゥーを入れたわけは、復帰への決意からだそうだけど
日本のルールで禁止されているものを“復帰の決意”としたのか理解に苦しみます。
主戦場を海外に求めるならそれも良かろう。
でも日本でやるのなら決意表明の仕方が間違っているとしか言えない。

せっかくの勝利が他の問題で霞んでしまい、もったいない選手だなと思ってしまいます。
(彼は以前世界王者になった時もプライベートのゴタゴタで一度引退している…)

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2020年12月26日

走れ、走るんだ

走れ、走るんだ年末年始を。

新聞広告で知りましたが、ジョーが競馬のCMをやっているのね。
あしたのジョー世代がターゲットってことですよね。
お年玉キャンペーンなんかもあって、ついうっかり馬券を買いそうになったわ。

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そういえば父が記した最期の文字は2007年の有馬記念の予想。
見事に外れていましたけどね。
生きていたらキャンペーンに応募してもらったんだけど。
Twitterをやっていないから「年賀ジョー」も届かないし…。
  monjo11.jpg

しかし連載開始から50年以上たってなお、こうしたキャンペーンのキャラクターに
選ばれるなんて大したもんだわ。


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2020年12月03日

触発

先月マイク・タイソン氏がロイ・ジョーンズ氏とエキジビションマッチを行ないました。
マイク・タイソンは我々世代にとってはボクシングファンでなくても(格闘技に疎い方も)
知っているボクシング界のスター。
これまでのヘビー級では考えられないスピード、見事なダッキングで
ヘビー級にしては上背がなかったですが、ものともせず
そのパンチの破壊力で一気に上り詰めました。
選手生活の晩年はボクシングより私生活が騒がれ、ダークヒーロー的ではありますが。

対するロイ・ジョーンズもボクシングファンなら誰しもが知るスター。
ミドル級から体格を上げ、ヘビー級まで4階級を制した天才です。
彼もまたヘビー級にはないスピードと変幻自在なボディーワークで魅了しました。

年齢はそれぞれ54歳と51歳で近いのですが、リングで活躍した年代は若干ずれていて
タイソンは15年半前にリングから降りたのに対し、ジョーンズはつい3年ほど前まで現役でした。

そんなスター対決がエキジビションとはいえ行われる。
それも12オンスグラブで1ラウンド2分とはいえ、ヘッドギアなし。
当時は叶わなかった好カードとあって、本場アメリカではエキジビションなのに
PPVで約50ドル。それでも売れるのだからすごい。
それぞれのファイトマネーもタイソンが10億、ジョーンズが3億。
これにPPVの売り上げが歩合で入るというのだから、日本では考えられない金額!
十分興行として成り立っているということです。

当の試合はWOWOWエキサイトマッチでも放映され、私もオンデマンドで感染。
タイソンはこのエキジビションマッチのために、体を10kgも絞り、
試合に向け以前のプロセスで仕上げてきたというだけあって
もちろんピーク時の動きには敵いませんか、その抜群のスピードは健在。
当時と変わらぬ黒のショート丈のトランクスも似合っていて愛虎的にはワクワクしました。

ジョーンズも時折かつての変則的な動き―スイッチしてみたりしていましたが防戦一方。
あの頃のタイソンの強打を知っているからこそ、クリンチも多用。
まともにもらわないことに終始していたように見えました。
それくらいタイソンの距離の詰め方、入り込むスピードが速かったということでしょう。


50代―同世代―の素晴らしい動きに、私ですら少なからず触発されたこの試合。
元プロボクサーならなおさら、と思ったらやっぱりいました。
耳噛み事件の相手イベンダー・ホリフィールド氏。対戦を熱望している模様。
ホリフィールドも50代ですが、とはいえ58歳。
タイソンの動きを見ると、今度こそやられてしまうのでは?と思いますが
タイソンVSジョーンズが参考ジャッジで“引き分け”となってファンは不完全燃焼。
ホリフィールドのクリンチ&バッティング作戦が現役時のようにうまくいかず、
玉砕してくれないかしら。
そうなればファンが望むタイソンのKOシーンを見れるのでは期待してしまいます。

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2020年09月02日

戦略的人選

声を大にして反対!っていうほどのことではないけれど
何だか気になる町内会の会長のように気になる人事…。

しずちゃんの日本ボクシング連盟(アマチュアボクシングの連盟です)の
女子強化委員と女子普及委員への就任。
何となく当の日本ボクシング連盟が「女子ボクシングなんてこんなもんでしょ」と
軽んじているように見える人選である。
百歩譲って、芸人の知名度から女子普及委員ならまだ理解できます。
が、女子強化委員ってどうも違和感があって仕方がない。

ニュースによっては全日本選手権のミドル級で優勝の実績なども書いていますけれど
日本の女子のボクシングの競技人口を知っての上か。
まして小柄な日本人女性でミドル級のクラスのバカでかい女がどれくらいいるか…。
それを言ったら、私ですら全日本選手権ベスト4となってしまう。
とても恥ずかしくて言えないけれど。

ボクシングを知っている人間なら、彼女のボクシングのレベルは(はっきり言えばセンスも)
ニュースやバラエティーなどで良いところを切り取った映像を見てもどの程度かわかる。
その彼女が選手の“強化”ができるのかという疑問。

強いていうなら広義の「強化」ということで、
強化費獲得のための看板としての役割としてなら多少担えるかもしれない!?
(彼女自身にスポンサーを探してくるほどの営業力はないでしょうが…)

女子ボクシングの歴史は浅い。
歴史の浅いうちに強豪国になっておけば、その競技内の世界的存在感が大きくなる。
そういう大事な時に「タレントボクサーだったから」注目されただけの選手を
委員にしてしまって良いのかな?
日本の中での知名度だけでなく、もっと戦略的に人選しなくて良いのかな?
ま、部外者の戯言ですが。

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2020年06月06日

今日はボクシング界での恩師の命日です。
十三回忌。
父と同じです。

1月に父を亡くし、
半年後にまさかジムの会長を亡くすとは思わなかった。
急逝したので、本当に何の心の準備もなく
呆然としたことを思い出す。

それからは仕事が忙しくなってきたこともあったけれど
ジムから足が遠のいた一因であったことは間違いない。
会長がいたから保たれていたジム内のバランスが少し変わって
それからは40歳という区切りの齢まで惰性でジムを続けた気がしなくもない。

今日は関 光徳会長も偲んで仏壇にお線香をあげました。

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2019年11月07日

本物の証明

5月に本物の世界一を決める試合と紹介した「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」(WBSS)。
今夜そのバンタム級の決勝戦で井上尚弥選手が見事優勝した。
各団体の王者やそれに準ずる実力者がエントリーしたトーナメント。
相手はWBA世界スーパー王者ノニト・ドネア。
36歳とはいえ同じように勝ち上がってきた選手。
ピークは過ぎた、若くて勢いのある井上なら楽勝などと言うファンもいたが
そうは言ってもやはりここまで上がってきた実力は流石5階級制覇王者と言うほかない。
元王者、〇〇階級制覇、という肩書だけの“噛ませ”ではないことは
トーナメントの決勝ということで十分証明できる。

そういう本当の最高峰の試合を制し、本物の世界王者になった。

さすがに今回は早い回でカットしたり、ぐらついたりという場面もあり
後半は若さと勢いスタミナの差もあろうか、主導権を握り判定勝ち。
3年半ぶりの判定勝利ということでも、タフな試合であったことがよくわかる。
その中で伝統的階級であるバンタムを制したのです。

ラグビーの8強入りがどれくらいすごいのか感覚的にわからないけれど
愛虎的にはそれに勝るとも劣らないすごいことだと思うのですがどうなんでしょう。
(ニュースの大きさをみるとラグビーの8強の方がすごいのか???)
これだけの王座乱立時代に、真の王者を決める興行ができたこと
そしてそれを日本人が制したこと、ものすごいことなのです!

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2019年05月20日

久々の本物

ボクシングに魅力的な試合がなくなって久しい。
日本だけが悪いのではなく、とにかく団体が増えすぎて
チャンピオンが増えたことに一因があることはファンなら皆、知っているでしょう。
スポーツ番組がなかなか成り立たず、新たなファンを増やすには
まず見てもらうことが大事で、そのためには肩書が欲しいことも理解はできます。

また、かつてのように老舗のWBAやWBCの王者は強いということも一概に言えなくなり
5階級、6階級制覇なんて記録の中には、マイナー団体も含まれていたり
そういった王者がその団体のタイトルを保持したことで団体の存在感が上がったり
タイトルの優劣もわからなくなってきました。
日本がメジャー4団体と言われる団体を認めたのも当然の流れ。

もちろん“穴”と言われるタイトルもある訳で、選手が分散することで
昔だったら世界戦レベルとは言えないようなカードも出てきます。
しかもタイトル認定料のために暫定王者もすぐに作ります。
スーパー王者なる肩書もできました。

そんな状況を打破するためにできたのが「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」
最初はクルーザー級とスーパーミドル級で開催され、
その第2弾がクルーザー級とスーパーライト級とバンタム級。
で、その中のバンタムで日本の井上尚弥 が目下出場中という訳。
メジャー4団体のチャンピオン、スーパー王者が参戦する本当の世界一を決める試合。
何だかよくわからないランカーを持って来て試合をするのとはわけが違う。

しかも伝統あるバンタム。“スーパー”がついたりしない昔からある階級に
日本の選手が参戦し、しかも世界のボクシングファンも唸るような
すばらしいボクシングを展開している!

アマチュアの基本が叩き込まれた上に抜群の試合センス。
修正能力。畳みかける爆発力、それでいて冷静。
久々に本物のチャンピオンが出てきたな、という感じです。
こういう試合なら地上波でゴールデンタイムでやって
ボクシングファンでない人に見てもらうチャンスを作って欲しいと思います。

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2018年12月02日

除外されてからでは遅い!

ボクシングが危うい。
昨日の新聞で記事になっていましたが、2020東京五輪で
ボクシングが実施できない可能性が出てきました。
もともとリオ五輪での八百長、買収疑惑もあって目をつけられていた。
それなのに先月の総会で選出された国際ボクシング協会(AIBA)会長の
ガフール・ラヒモフ氏(しかも元会長代行)というのが、
中央アジア有数の麻薬密売人との関係を疑われ、米財務省からは犯罪者と指摘される人物。
本人は、新会長に選出されたことがシロである証拠とでも言いたいのか
疑惑なんてお構いなしにアマチュアスポーツの利権が欲しいのか
わからないけれど、そんな道理が通るはずもなく…

案の定、30日のIOC理事会でボクシング実施の可否は来年6月まで持ちこされてしまった。
何もこれは突然なことではない。
1年前から警告は受けていたのに、何もしないどころか
疑惑の会長代行を、選挙で新会長にしてしまったのだからどうしようもない。

疑惑判定だって、以前からあった。
判定競技にはつきものなのでしょうが、アマチュアボクシングは
ダウンしてもただの「1ヒット」としてしか扱われないので
相手のダメージの方が深く見えてもヒット数で勝敗が決まる。
しかも当たれば良いわけではなく、クリーンヒットかどうか。
ジュリー(審判)がどう取るかに関わるので、疑惑が起きやすい。

そうしたことも全くクリアにならず、除外も致し仕方なしなのはわかるけれど
何よりも不幸なのは選手たちだ。
IOCも除外したいのなら、30日に結論が出せたでしょうが、
6月に伸ばしたということは、AIBAが改善してくれたら実施したいということ。
それなのにAIBAときたら…。

こうした国内外で横行する疑惑判定の中で、いかに勝つか作戦を立て
選手生活を続けているのは、五輪という舞台があるから。
それなのにその五輪を、判定などで苦しめてきたAIBAのずさんさによって
奪われてしまったら、アマチュアボクシングそのものから人が消えてしまう。

まぁそもそも選手ファーストの協会なら、こんなゴタゴタが起きたら
すぐにでも少なくとも会長を降ろして体裁を整えるでしょうが

ソフトボールがやっと復活と思ったら、今度はボクシングの危機。
やっぱり自分がやっていた競技には頑張って欲しいのに、
一番尽力すべき人たちが足を引っ張るって…。本当に早く何とかしないと。

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2018年05月07日

初恋との再会2

ゴールデンウィークの唯一ゴールデンウィークらしいイベント(?)といえば
スカイツリーの真下へ初恋の人に会いに行ったことです。
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…って、ここを時々覗きに来てくれる方は、もしかしてアイツか?
と気付いているかもしれませんが。
はい、正解!
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この方に会って参りました。
ゴールデンウィーク中開催されていた「あしたのジョー展」です。
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お客さんの8割はオッサンでした。
そしてチラホラと私のようなオバサンが何故か一人で来ています。
(あとはご夫婦と思われる男女)
そんな年齢層が見るにはちょっと字が小さすぎましたが…
そしてマンガの原画に近付いて見たいのに近づくと細かい部分がぼやけるという
ジレンマに陥りながらも、何とか目を凝らして見てきました。

やっぱりイイ…。
原画を見ながら「ああ、何巻のあの場面」と鮮明にさらに前後のシーンがよみがえってきます。
原作の高森朝雄(梶原一騎)さんの息子・高森城さんと漫画を描いた ちばてつや さんが
15枚ずつ原画を選び、それぞれそのシーンにまつわるエピソードを紹介するコーナーなど見応えがありました。
こういうのを見てしまうと、また、何度でも、読みたくなりますよね。
欲をいうなら図録的な展覧会の冊子を作って欲しかった…。

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撮影可能のコーナー。最後にあのラストシーンがあって、そこに座ればあなたもジョー気分♪
って、そんな軽々しくできないわ〜。


会場の外の墨田区のコーナーではこんな宣伝があり、墨田区は2020東京五輪の
ボクシング会場だったのですね。
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ところで、えげつないのがオッサン・オバサンがターゲットなだけに、展覧会グッズがね…
そこそこイイ値段しながら何種類かパターンがあったりすると、全部欲しくなるでしょ。
全部買うと結構なお値段になっちゃうのに、大人が買えない値段じゃないのがミソで
まんまと術中にはまって買いあさってしまったのがこちら。
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原画のレプリカなんて6シーンあったのですが、どこのシーンか選べない。
となると6種類買うしかないじゃない。絵葉書もしかり、クリアフォルダーしかり…。

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ウルフ戦、1969ってのがイイ。一筆箋はきっともったいなくて使えないのだけど、吹き出しで何てしゃべらせようとか妄想。

ということで、私のコレクション(?)納戸の肥やし(?)に仲間入り。
子供の頃から…というかほとんど小中学校時代に集めたグッズが眠っていまして。
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たぶん左のハンカチが一番最初に買ってもらったジョーグッズ。
右は川崎市の選挙ポスター。選挙後川崎市役所までいただきに行きました。

昔は勝手にジョー仕様にしていました!?
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例えば表紙に紙を挟むタイプのルーズリーフに手書きのジョーをいれたり。
これが「国語」のノートなのがすごいとこですが。アホですね。

そんなわけで、久々に初恋の人との再会を楽しみました。

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2018年04月16日

日本初

昨夜、村田諒大選手がWBA世界ミドル級王座の初防衛に見事成功した。
これまでミドル級王座は20年前に竹原慎二がチャンピオンになっているが、防衛はできなかった。
よって日本初のミドル級王座の防衛。しかもダウンを奪ってTKO勝利。
本当ならこの偉業がもっと華々しく前面に出て良いはずだった。

しかし、残念ながらクローズアップされたのはもう一つの日本初。
日本人世界王者の初めてのウェイトオーバー。
現在は前日計量ですから、試合前日には体重超過の話題で持ちきりになってしまった。
先のWBC世界バンタム級王座戦、山中vsネリ戦で悪質な体重超過があったために
体重超過時の試合開催やその考え方について注目されたばかりだったので
余計に話題になってしまった。

比嘉大吾選手の減量苦は以前から言われていた。
10キロ程度落とす選手は特別ではありません。
が、どこかで見極めて落とせる選手かそうでない選手か
会長なりトレーナーなりが階級アップを検討してあげなければいけない。
昔のように飢餓状態の中、精神力だけで戦えるような選手は年々減っているはず。
ボクシングももっと科学的にならなくてはいけない。

日本人の場合、どうしてもリーチが短い選手が多いので
できるだけ軽いクラスで、そのデメリットを打ち消したい気持ちもわからなくはない
まして王座を獲ってしまえば、できるだけその王座を防衛したいという気持ちもあるし
階級を上げて王座を奪えるような王者がいるかどうかなどの戦略も当然チラつくはず。

せめてもの救いは先日のネリと違って、
比嘉大吾選手はリミットの1キロ以内まで下げてきていたこと。
(おそらく)減量ミスをしたことに対し、試合をする気持ちが作れないほどの罪悪感があり
9回途中で棄権し、新王者が生まれたこと。
だろうか。

ただ1ジム、1選手の問題ではなく、
そろそろ体重超過に対するペナルティーやその時の王座の取り扱いについて
ルールを再考しなければ、今後も体重超過問題は減ることはないでしょう。

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2018年03月01日

ビジネスに非ず

具志堅用高の国内最高連続防衛記録V13を掛けて闘い
まさかのタオル投入によるTKO負けを喫してから、およそ半年。
山中選手のリベンジマッチが今日行われた。

V13を果たしたときには引退まで考えていただけに前回の敗戦直後は進退を保留。
ところがその後、新王者ネリのドーピング疑惑が発覚。
ネリは禁止薬物はメキシコで食べていた牛肉のせいでドーピング違反でないことを主張。
一部では牛一頭食べないと出てこない数値だったとも言われたものの
王座剥奪は免れ、あの試合が無効になることもなく再戦の指示。
(その再戦もタイトルマッチの認定料がかかる)
そんな因縁の相手との再戦だったからこそ現役続行を決め、
最高の状態で試合に臨むはずだった。

それが前日にネリの失態により、試合前に王座は剥奪。
山中選手が勝てば王座奪還、負ければ空位の変則的タイトルマッチになってしまった。
報道では「ふざけるな」と涙を浮かべたとあるが、
おそらくこの時点で彼の中で張りつめていた何かが切れたのではないかと思われる。
お互いにクリーンな状態で戦うからこそのリベンジマッチであって
その前にその条件がすでに崩れていたら、集中力はもう保てまい。

何よりバンタム級のリミットは53.52キロ。
最初の計量の55.8キロは1階級上のスーパーバンタムのリミット55.34キロをも超えている。
再計量も54.8キロでウェイトオーバー。
うっかり超過したレベルではない。

しかしテレビの放映も決まっており、試合は止められない。
そこで翌日(つまり今日)の正午の当日計量で58キロ以下なら試合成立となった。
多くの見出して『ネリ当日計量パス「体重作った」』とあったけれど
体重を作ってなんかいません。お昼までに昨日の計量から3キロもアップしているのですから。
しかも計量が終わった途端にその場で飲食。試合までにはさらに増量したことでしょう。
恐らく3階級上のスーパーフェザー級58.97キロはゆうに超え、
ライト級くらいになっていたでしょう。

対して山中は昨日の時点で200gアンダーの53.3キロ。
それまで減量で苦労している分、急な増量は望めず5キロ増えてやっと
ネリの当日計量の58キロに届く程度。
昨日のウェイト差は埋まるどころか広がったっておかしくない。

ボクシングをただのビジネスと考えれば、現行のルールなら
リスクを冒してまで減量はせず、とりあえずその試合で王座を剥奪されたって
また挑戦して勝てばよい。
負けてランクを落とすより、剥奪されても勝って
ある程度のランキングを保ったまま、階級をあげて穴王者を探せばいい。
違約金もなくファイトマネーも入るのだからムリせず試合ができれば良い。
チャンピオンに返り咲けば、有利な条件で興行ができる。
仮に剥奪された王座にこだわらなくたって統括団体はいくつでもあり
狙いやすい王座を獲ればいい。
相手へのリスペクトなど無駄。稼げる相手で稼げばいい。
違約金なんか求める挑戦者とは契約しなければいい。

統括団体だって別にそれでも良いんです。
正規のタイトルマッチだろうと、暫定王座だろうと、王座決定戦だろうと
とにかくタイトルマッチと名がつきゃ認定料が入るんですもの。

しかし、こんなことが続けばいつかボクシングの興行自体が成り立たなくなる。
こんな後味の悪い試合は不快感ばかりで面白みが全くない。
もしも今日、山中選手が勝ったとしても単純には喜べなかっただろう。
全ての統括団体が協力して体重超過やドーピングなどへのペナルティーを統一すべき。
ファイトマネーの没収はもちろん、テレビ放映料の賠償もさせるべきだし、
一定期間どの統括団体の試合にも出れないようにするなどもっと厳格にしないと。
統括団体、放映権、プロモーター…そういう利権の絡んだ人たち主導ではなく
それこそ“アスリートファースト”でいかないと。

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2017年10月28日

ドキュメンタリーだからこそ

今夜のNHKスペシャルは「村田諒太〜父子でつかんだ世界王座〜」でした。
エンダム初戦のまさかの判定負けから、先週の再戦までのドキュメンタリーでした。
サブタイトルの通り、村田諒太選手と父との関係、
そして村田選手と子供(今回は特に息子)との関係にスポットを当てて
陰ながら精神的な支えをする父、息子から試合への原動力をもらった父親としての村田選手
というような内容になっていました。

村田選手はこれまでのボクサーのイメージとは違った哲学的なところは
彼の読書好きから来ていると思っていましたが、それはお父さんからの影響だったのですね。
“父子でつかんだ”というと、スパルタ的な父親に子供の時からしごかれて――
というのがありがちですが、ある程度の距離を置き、本でメッセージを送り
自分を見つめるきっかけを作ってあげる、というこれまでにはない(取り上げられない)
切り口でなかなk面白かったです。

そんな番組自体は再放送が11月1日深夜(11/2 1:00〜)にあるのでぜひ見て欲しいのですが
番組の内容とは別に気になったのが番組内に出てきた広告代理店のヤツラ。

世界戦を開催するのに6億がかかると言われ、そのためにスポンサーは不可欠。
だから通常試合の45日前には他の仕事は入れないけれど、
今回はすでに試合1ヶ月前切っていた中、特別にスポンサーのCMの撮影を入れた。
それは村田選手がスポンサーの要望に応えることも仕事と考えたため。
撮影は4時間。その後は広告代理店との会食にも応じています。

選手の調整を無視して、よくそういう日程で撮影や会食をぶち込んでくるなと。
だいたい会食なんて、広告代理店のヤツラだけが楽しんでいるだけ。
ウェイト管理(=減量)の必要な競技の選手の前で飲み食いするなんて最低です。
選手が十分に飲食できないのに、自分たちだけ飲んで食ってそれに付き合わせるって…。
金を出しているから、何をしても良いとお考えで?
NHKですから、どこの広告代理店か言いませんけれど電通ですよね。
(先日の世界戦はフジと電通でしたから)
選手もコンテンツのひとつくらいにしか考えていないのでしょう。
そういう「モノゴトをまわしているオレたちが一番偉い」感が画面いっぱいに出ていたシーンでした。
金が動けば、選手の環境なんてどうでも良いというところなんでしょうが。
金メダリスト、(会食時は)世界チャンピオン候補に対するリスペクト皆無でしたね。
スポンサー側の忖度はしても、主役である選手側への忖度はなし。
というか、金を出してもらうんだからそっちが忖度するんでしょ?ってところですかね。
ドキュメンタリーだからこそ、映し出されたシーンでしたが
やっぱりあのギョーカイの方々ってちょっと感覚がおかしいですね。

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2017年10月22日

歴史的瞬間

WBA世界ミドル級王座決定戦で村田諒太選手が
因縁の対決を制して王座を奪取した。
1戦目の反省をしっかり活かし、終始有利に試合を進め完勝したので
試合内容について特にここで語ることもあるまい。

試合を見ていた方なら当然ご存知であろうが
結果は7R終了後のTKO勝ち。
TKOというと一方的に打ち込まれてダウンすらできない選手を助ける時に
レフェリーが試合を止めた時などが最もポピュラー。
しかし、相手が棄権したような時もTKOという。
今回の場合は7回まで終わって、もう勝ち目がないと感じたエンダムが
戦意喪失し、8回開始直前に棄権を申し出たことで決着した。

TKOの“瞬間”が放映されなかった(わかりにくかった)ことから
フジテレビに対し、一部では不満が出ているらしい。
しかし、これは生中継だからこそ。
ボクシングの放映はインターバルの1分の間にCMを挟む。
試合をフルで放映しようとなれば、そこしかCMの入れようがない。
となれば、今回のようにインターバルの間に棄権という形で試合が決まれば
勝利の“瞬間”を映せというのは無理な話。
録画だったらできますけどね。
それはテレビ局に言っても仕方がないことで。
8回開始直前に棄権なんかしやがったエンダム陣営に言わないと。
テレビ局だってまさかここで棄権って思わないでしょう?
これはこれで生中継らしい“歴史的瞬間”

金太郎飴のような選挙報道をせず、予定通りボクシング中継をやった
フジテレビをもっと称えましょうよ。

posted by 愛虎 at 23:57| Comment(0) | ボクシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月29日

ボンバー&ダイナマイト

夕刊の小さな小さな記事でしたが、
元WBC世界スーパーフェザー級王者の三浦隆司選手が、
ツイッターで現役引退を表明したとの報があった。
三浦選手は16日にアメリカでで、同級王者ミゲル・ベルチェル(メキシコ)に挑戦し、
判定負けをしたばかり。
王座奪回は叶わず、年齢的にもモチベーションの維持は難しいとは思っていましたが
左パンチの破壊力は“ボンバー”の異名を持ち“元祖・ボクシング”という
スリリングな戦い方にヒヤヒヤしながらも最後はスカッとさせてもらったものです。
過去にここでも何度か観戦記などを載せさせてもらいました。

なぜここまで思い入れが強いのかといえば
いまでこそ帝拳に所属しておりますが、かつては(図々しい言い方をすれば)同門でした。
横浜光ジムの故関光徳会長の秘蔵っ子の一人であり、試合もよく観戦しました。
会長が急逝し、結果がうまく出ないこともあったりして移籍を決めたのでしょうが
それが見事に功を奏して、世界チャンピオンまで登りつめました。

しかし奇しくも今日、同じく強打を持ち“KOダイナマイト”との異名を持つライバル
内山高志選手が引退会見を行った。
11回の防衛を誇り、具志堅さんの記録を塗り変えるのはこの人か!と思ったけれど
昨年4月に王座から陥落。年末の世界戦でも返り咲きが叶わず今日の発表になりました。
そんな内山選手が会見で思い出に残る試合に、三浦選手との試合をあげていました。

平成を代表する選手の引退はとても残念ですが、時の流れには逆らえませんね。
知っている選手がどんどん減っていって寂しい限りです。
これまで本当にお疲れ様でした。


三浦選手の記事
盗られた!
進化途中
父へのベルト
ノックアウト・ダイナマイトとボンバーレフトの共演
再び頂点へ

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2017年05月28日

“疑惑”のおさらい

あの“疑惑の”WBA世界ミドル級王座決定戦から1週間が経ちました。
遅ればせながら、ようやく録画で試合を見ることができました。
その後WBA会長の(人気回復のため?)のコメントなどもあり
“疑惑の”ジャッジのイメージが定着した中で
雑音を消して試合を観ることは難しく、後出しと言われかねませんが
無謀にも久々に愛虎的視点で採点してみました。

エ|   8999  999|112
――――――――――――――
村|999    99   |115

村田選手が勝っていると思います。
が、アメリカのジャッジやWBA会長の言うほど一方的ではありません。
本当に迷ったのは9、11、12の3ラウンド。
ラウンドマスト方式ですから、有効打の数(本当にわずかな差です)、
それすら拮抗していれば手数でどちらかに振りました。
特に最後の2ラウンドは、日本開催だからということも働いて
村田選手につけましたから、これがエンダム選手にいってしまえば
114-113でエンダム選手かな?ということも可能性としては0ではない。

しかし逆に、9ラウンドとやや迷った10ラウンドが村田選手にいけば
WBA会長と同じ採点となり117-110で村田選手になります。

いずれにしてもパナマ、カナダのジャッジのような大差で
エンダム選手は、ちょっと考えにくいように思います。
よほどアンチ日本のジャッジなのでしょうね。

ただニュースのダイジェスト映像ですと、4Rのダウンも強烈に見えましたが
思ったより効いてなかったように思います。
ダウンしたタイミングも後半だったため、
すぐにインターバルに入れたこともエンダム選手にとってはラッキーでした。
ただ、その後は脚に力が入っていなかったです。
そこをポーズでもなんでも手を出してごまかしていたのはうまかったです。
そして、ロープ際の体の使い方もうまかった。
ロープの反動を利用してダウンを防ぎながら、力を逃しているのではないかなと思いました。
黒人特有の体の柔らかさがあるので、上体を大きく使って力を逃す。
すると見た目はパンチが当たって仰け反ったように映ります。
それが証拠に試合後、村田選手の顔も綺麗でしたが、エンダム選手の顔も綺麗でした。
ボクシングの面白さ云々を抜きにすれば、あのように足を使って逃げるスタイルも有りです。
またジャッジするのはそのラウンドが終わった直後ですから、後半、それもラスト1分とか30秒で
手数が出ると、前半の単発のクリーンヒットの印象は薄くなります。
その使い方もうまかった。

7Rあたりまでは確実に脚にきていましたから
あそこはもっと村田選手から先に手数を出して仕掛けなくては
相手に休憩時間を与えるだけだと思いました。
そこで仕留められれば“疑惑の”判定に持ち込まれずに済んだのですが。
8ラウンドには再び序盤と同じ戦い方になって、ジリジリと間合いを取るだけ。

個人的には打たれずに打つ、これが理想のボクシングです。
そういう意味では村田選手のボクシングは完璧です。
自分の間合いをしっかり保ち(しかも相手がそれを嫌がっていた)、
射程距離に入ったところで、ヒットを放つ。
ただ今回のように明確にヒット数の違いがない判定になると難しい…かな。

WBAの会長がいくらお詫びしたところで裁定が覆るわけでもなし
再戦をというならその優先順位も保証して欲しいし
タイトル戦承認料も日本側には求めないで欲しい。
“お客様”である日本へのご機嫌伺いだけのコメントでないことを祈ります。


◎ ラウル・カイズ・シニア(アメリカ)
エ|  98999 9999|110
――――――――――――――
村|99     9    |117

◎ グスタボ・パディージャ(パナマ)
エ|   8 99     |116
――――――――――――――
村|999 9  99999|111

◎ ヒューバート・アール(カナダ)
エ|   8999     |115
――――――――――――――
村|999    99999|112

◎ ヒルベルト・メンドサJr.WBA会長
エ|   899999999|110
――――――――――――――
村|999         |117

※ 採点の空欄は10ポイント


posted by 愛虎 at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ボクシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

悲願は次に持越し

今夜は注目のボクシング世界戦があった。
48年ぶりに日本ボクシング界に金メダルをもたらした村田諒太選手の世界タイトル挑戦。
1位のアッサン・エンダムと2位の村田選手のWBA世界ミドル級王座決定戦。

王座への挑戦ではなく、1位と2位の決定戦。しかも日本開催(=興行主)。
ランキング選手ともなれば順位の差は気にならない。チャンスは十分ある。
ミドル級世界では一番層の厚いクラス。
世界タイトルを獲れば1995年の竹原慎二以来となる日本人2人目
そして何よりも日本人初の五輪メダリストの世界王者へなるはずだった。

が、しかし…
結果は1―2の判定負け。
採点は111―116、112―115、117―110だったとのこと

我家のチャンネル権(?)の関係で試合はまだ観ていない。
だから何も言えないのですが、
4回にダウンを奪ったものの、手数が少なかったのが影響した
との報があるので、何となく想像はできる。

最近はだいぶ改善されたが、判定になると
日本の試合と世界タイトルとではジャッジの仕方が少し違う。
手数やインファイトの勢いだけでは評価されない。
またラウンドマスト方式といって、どんなに拮抗したラウンドも
必ずどちらかにポイントをつける。
ダウンを取ったとしてもポイントとしてはたかだか2ポイント差。
判断がつき難いラウンドを向こうに持っていかれたとしたら十分あり得る数字だ。
ヒットがなくても、相手にパンチが届いたように見えれば
ホームの試合では歓声が上がるから、観客は勘違いしやすくなる。

1−2にジャッジが分かれたということは相当わかりにくいラウンドが多かった
ということだったのだろうし、
日本の興行にもかかわらず1−2ということは、
明確に村田選手がとったラウンドはダウンのラウンドくらいしかなかったということ。
相手の戦績は38戦36勝(21KO)2敗というから
試合運びもうまかった=負けない試合の仕方をよく知っていたのでしょうね。

とにかく日本ボクシング界の悲願は、また次回へ持越しだ。
メダリストが次にいつ出てくるのかわからないので、やはり村田選手に再挑戦して欲しい。
全く歯が立たないわけではなかったのだから、気持ちを立て直して
生きているうちに悲願達成を見たいなぁ。

それよりまずは録画したこの試合を見たいなあ。

posted by 愛虎 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ボクシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月11日

死してなお

モハメド・アリ氏の葬儀が現地時間の10日に行われた。
今日はその映像を度々ニュースなどで目にしたが、その短い映像の中からも
アリの偉大さが伝わってきた。

ひつぎを乗せた車が走る沿道には10万人もの人が集まり、
車に花や道路に花が手向けられ、「アリ」コールが起こる中その花道を車が走る様は
まるで映画のワンシーンのようだった。

葬儀自体はアリの信仰するイスラム教式で執り行われたが
参列者は肌の色も宗教も問わず、イスラム教の聖典コーランの朗読、
ユダヤ教の方のスピーチ、キリスト教牧師の話がなどの映像、
ビル・クリントン元米大統領の弔辞やマルコムX氏の長女のスピーチ
さらには参列者のトルコのエルドアン大統領やマイク・タイソン、シュガー・レイ・レナード、
ドン・キング、ウィル・スミス、その他スポーツ選手などなど
そうそうたる方々が一堂に会した。

葬儀のやり方は、アリと親族で10も前から綿密に準備していたというが、
未来の宗教のあり方を示したような、何の垣根もない
それぞれがそれぞれの信仰のまま、祈りをささげていた素晴らしい葬儀だった。
未来の宗教のあり方であり、本来の宗教のあり方というか、
自分の信仰するもの以外の宗教を否定し、傷つけ合うのは間違いだと、
宗教民族を超えて共生することができることを自らの葬儀で示していた。
世界にいまだある紛争に対して、自ら信仰するイスラム教のイメージを悪くする
一部の過激派に対して、最期のメッセージを送っているように思えた。

posted by 愛虎 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ボクシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする